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フェルールの質量



バンブーロッドでのフエルールの重量は、引力の強さではなく質量の多さと考えた方が良いと思います。物理の世界では質量はエネルギーに比例するとの事なので、重さと聞いて重くなる気分もエネルギーと言われれば何か有効に利用しなければと前向きになれます。  実さい渓流用2pの今風にアレンジしたパラボリックロッドでは、中央部分の質量を上げて長いリーダーを使いやすくする様なテーパーデザインをよくしますが、その時フェルールの質量もかなり効いていると思います。もはやそれはパラボリックとは言わないとの意見も有りますが、ロッド中央の質量が乗ってグンとリーダーに行きわたる感じはとても気持ちよく、もちろん超実用的です。よくバンブーロッドを語る時に言われるロッドがラインを運んで行ってくれる感じを現代的に一歩前進させた形だと思っています。もちろん重すぎるフェルールは論外ですし、例えばプログレッシブロッドの場合は出来るだけアクシヨンに影響しない軽さの物でないといけないのですが、フェルールの質量はうまく使うとロッドの性能に大いに反映出来、強い味方になってくれると考えています。
3pロッドに共通の特長として、全体的に曲がるスローなベンデイングカーブとトルクが有る感じ、もちろん多くの例外が有りますが、同じ様なスペックの2pロッドと比べた時に感じている僕の3pロッドのイメージです。  これをフェルール的に見てみるとどうなるか。前回の4pロッドのメリットで書いて居た様に、ロッド中央につっぱっているフェルールが無いので全体的にスムーズ曲がる。テイップ側のフェルールの質量が働いてラインを運ぶトルクが増す。バット側のフェルールがつっぱってバットに張りを持たす。 ザックリこんな感じだと思うのですが。  エッ「そんなん話しウマ過ぎ」ですか。
by kakuhiro-rod | 2012-04-07 04:55
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